これは本当なのか


 日本協会も健康面をサポートしていたが、思わぬ落とし穴があった。オシム監督が自宅で倒れた際、救急車の呼び方を知らなかった長男のアマル氏は、協会関係者に電話。だが誰にも通じなかったという。やむなく家族は元千葉GMで現グルノーブルGMの祖母井氏に電話。フランスから国内の関係者を通して、ようやく救急車を手配できた。
 電話が通じないのは、深夜だけにやむを得ないともいえる。だがせめて緊急時の対処法を家族に教える、自宅用ナースコールを設置するなどの準備はしておけなかったのだろうか。その結果指揮官が倒れてから、病院搬送まで約1時間かかった。今は「もっと早ければ」と後悔する事態にならないことを祈るしかない。
 フランス経由で日本の救急車を呼ぶなんて。
 どうやら同居人の中には、日本語のできる人がいなかったようですね。救急車の呼び方を知っていたとしても、状況を伝えることは無理でしょう。だからこそ協会関係者に真っ先に通報したんでしょうけど。異国の地でこんなことになるなんて、息子もどうしたらいいのか分からなかったに違いない。協会は基本的な対処法を伝えるなりホットラインなりを作るなりしておかないとだめだろうに。