新訳を読み比べて紹介した特集記事

Exciteで「故・倉橋由美子の新訳発売、既刊4冊を読み比べてみた」という特集をやっていた。Le Petit Princeの新訳書3冊と、内藤氏の訳書とを読み比べる企画。訳書の問題点とか指摘するわけにもいかないから物足りない感じはするけど、「レオン・ウェルトへの献辞の訳が4者4様である」という指摘は気になった。以下、特集ページより。

まず、驚いたのがこの献辞でした。微妙な言葉のニュアンスの違いのためか、この小説が子供のために書かれたものなのか、子供だった頃のある大人に向けて書かれたものなのか、翻訳によって違った印象を受けました。

これは重要な点かも。子どものための童話として読むか、それともかつて子どもだった大人のための物語として読むか。訳書のスタンスが献辞に現れるということだろうか。立ち読みをするなら全文読むのは大変なので、献辞を読み比べて選ぶという方法も面白いだろう。